炭水化物 |
炭水化物は3大栄養素の一つで大切なエネルギー源です。
糖質(炭水化物)は単糖類、2糖類、多糖類の3種類に分類されます。単糖類・2糖類は急激に分解・吸収されるため、血糖値も上がりやすく、中性脂肪も合成されやすくなります。 逆に、多糖類はゆっくり吸収されるため、急激な血糖値の上昇もなく、中性脂肪もゆっくりと作られます。2糖類と多糖類は唾液の酵素や、小腸の酵素により、単糖類に分解され小腸より吸収されます。
▼たんすいかぶつ
【炭水化物】 |
糖類およびその誘導体の総称。 糖類の多くが一般式
Cm(H2O)mで表されるのでこの名がある。古くは含水炭素とも呼ばれたが、現在では糖質と呼ばれることが多い。最も多量に存在する有機化合物で、ブドウ糖・ショ糖・デンプンなどがある。 生物にとって、エネルギー源として、また生物体の構成物質として重要。主に植物の光合成によってつくられ、動物は食物として摂取する。糖類の誘導体には糖アルコール・ウロン酸・アミノ糖やそれらの重合体がある。
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炭水化物は、栄養成分の糖質と食物繊維に分類され、糖質にはショ糖ばかりでなく、トレハロースやオリゴ糖などがあります。分子構造からは単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコールなどに分けられます。 なお、「トレハ」や「トレハオース」は林原商事の商標で、トレハロースのことです。
単糖類 1個の糖からできていて、エネルギー源になります。グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース、マンノース、リボース、デオキシリボースのように加水分解されない糖類です。
二糖類 2〜10個の糖からできていて、エネルギー源になります。トレハロース、さとうきびに含まれるスクロース(ショ糖)、水あめに含まれるマルトース(麦芽糖)、牛乳に含まれるラクトース(乳糖)、松の葉に含まれるセルビオース、などです。加水分解によって二つ以上の単糖類に分解される糖類です。
多糖類 多数の糖からできています。加水分解で多くの単糖類に分解される糖類です。特にデンプンの加水分解の途中で得られる糖類を総称してデキストリンと呼びます。抗原となることもあります。
糖アルコール 食品などに添加されるエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、還元水飴などは糖アルコールと呼ばれます。糖アルコールは自然界にも存在します。低カロリー、難消化性、非う触性(虫歯の原因になりにくい)などの生理的特性があります。また、熱、酸及びアルカリに強いなどの特性があります。
単糖類 |
1個の糖からできている。エネルギー源になる。 |
ブドウ糖 |
これ以下の単位には分解できません |
果糖 |
ガラクトース |
少糖類 |
2〜10個の糖からできている。エネルギー源になる。 |
ニ糖類 |
麦芽糖 |
ブドウ糖+ブドウ糖 |
ショ糖 |
ブドウ糖+果糖 |
乳糖 |
ブドウ糖+ガラクトース |
三糖類 |
ラフィノース |
ブドウ糖+果糖+ガラクトース |
多糖類
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多数の糖からできている。 |
エネルギー源 |
澱粉 |
非常に多いブドウ糖 |
デキストリン |
多数のブドウ糖 |
グリコーゲン |
エネルギー源にならない |
セルロース |
ガラクタン |
多数のガラクトース |
ペクチン |
多数のガラクトースなど |
その他 |
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脂質 |
脂質とは、たんぱく質、炭水化物と共に三大栄養素といわれています。 脂質は1gあたり9kcalの熱を発し、三大栄養素のうち、最も高いエネルギーになります。脂質には、体内ではつくることの出来ない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜の成分・ホルモンの材料となっています。
脂質はバター・サラダオイル・肉の脂などの中性脂肪(トリグリセライド)の形で体内に取り込まれます。 エネルギーが必要になると、体内の中性脂肪が分解されて脂肪酸とグリセリンに分解されますが、エネルギーとして使われるのは脂肪酸です。
▼ししつ 【脂質】 |
生物体内に存在して、水に不溶、有機溶媒に可溶の有機化合物の総称。 脂肪酸と各種アルコールとのエステルである単純脂質(中性脂肪あるいは油脂、蝋(ろう))、脂肪酸・アルコール・リン酸・糖などから成る複合脂質(リン脂質・糖脂質など)、および以上二者の加水分解生成物で水に不溶の物質(脂肪酸・高級アルコール・ステロールなど)やテルペン・脂溶性ビタミンなどの誘導脂質に分類される。リピド。 |
油脂成分の大部分は脂肪酸で、脂肪酸には数多くの種類(下記)があり、それぞれ体に及ぼす影響が異なります。食品に含まれる脂肪酸の種類により、動物(魚介類以外)性脂質・植物性脂質・魚介類の脂質と3種類に大別されます。
▼脂質の種類 単純脂質・・・グリセロールと脂肪酸エステル 中性脂肪と呼ばれるもので、脂肪の中では最も量が多いものです。膵液と腸液に含まれているリパーゼ(脂肪分解酵素)により加水分解され、グリセロールと脂肪酸にわかれ、グリセロールは小腸で吸収されます。 複合脂質・・・リン脂質、糖脂質 リン脂質は、分子内にリン酸を持った脂質で、レシチンやケファリンなどがあります。ケファリンは、特に脳・神経組織に多く存在します。糖脂質は、脂肪酸とガラクトースの化合物で、フレノシンやケラシンなどがあります。主に、脳の構成分として存在するものです。 誘導脂質・・・コレステロール
▼脂肪酸の種類 飽和脂肪酸 いわゆる「悪玉コレステロール(LDL)」と呼ばれているものです。 不飽和脂肪酸 いわゆる「善玉コレステロール(HDL)」と呼ばれているものです。飽和脂肪酸を減らす作用があります。 「一価不飽和脂肪酸」と呼ばれるオレイン酸は体内で合成できますが、リノール酸(オメガ-6)、リノレン酸(オメガ-3)、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などは、体内で合成できないため、「必須脂肪酸」と呼ばれています。身体の構成成分として不可欠なので、食事やサプリメントから一定量を摂らなければなりません。
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たんぱく質 |
三大栄養素のひとつであるたんぱく質は、アミノ酸の集合体でその組み合わせによって、筋肉、皮膚、血液、骨、酵素、髪の毛などを構成しています。 たとえば、筋肉や内臓などの構成成分であり、皮膚の色やお酒に強いか弱いかなどの性質を決めているのもたんぱく質です。 化学的に見ると、多くのアミノ酸が鎖状につながっているものがたんぱく質。たんぱく質は体内に入ると、消化されて一旦アミノ酸に分解され、それから再び、骨や筋肉、血液など、体内の様々な部分を作る働きをするのに適した、様々な種類のたんぱく質に作りかえられます。これは、タンパク質の種類によって働き方が違うからです。 たんぱく質は体重の約1/5をしめ、1gあたり4kcalのエネルギーを持っています。 ちなみに、たんぱく質を英語では「プロテイン」といいますが、これはギリシャ語で「第一」という意味の言葉から生まれたものです。
人間の体は、約60兆個の細胞でできています。この細胞の主な成分になっているのは、水分とたんぱく質です。 たんぱく質は約20種類のアミノ酸がさまざまな形で結合したもので、食品から体に吸収される時点で一旦バラバラのアミノ酸に分解されます。そして、再度体内で必要に応じてつなぎ合わされ、必要な形態に再結成します。 体内でつくることができない「必須アミノ酸」は、食品から摂取することが必要です。 良質なたんぱく質とは、この必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれているたんぱく質のことで、代表格は、肉や魚などの動物性たんぱく質です。畑のお肉と言われる大豆も、動物性のものには及びません。コレステロールなどのとり過ぎが心配な人は、ゆでたり網焼きにするなど、余分な脂を落とした調理法がオススメです。
脳の働きを活性化する 精神を安定させる 筋肉を強化・増量する 病気や怪我に対する抵抗力・治癒力を高める 筋肉、内臓、骨、血、ホルモン、遺伝子、酵素などを構成する エネルギー代謝を高める 余分なタンパク質は燃焼され、糖質や脂肪の燃焼を節約する
▼タンパク質の所要量 |
年齢 |
男性 |
女性 |
1歳〜2歳 |
35g |
3歳〜5歳 |
45g |
6歳〜8歳 |
60g |
55g |
9歳〜11歳 |
75g |
65g |
12歳〜14歳 |
85g |
70g |
15歳〜17歳 |
80g |
65g |
18歳〜49歳 |
70g |
55g |
50歳以上 |
65g |
55g |
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妊娠中 |
- |
+10g |
授乳婦 |
- |
+20g | |
ビタミン |
ビタミンとは、体の発育や維持に欠かせない栄養素ですが、そのものにカロリーはありません。ビタミンは、一般的にタンバタ貿と結合して酵素となり、生理機能を調節して新陳代謝を円滑にする働きがあります。 一日に必要なビタミンの摂取量はごくわずかですが、壊れやすいという性質があり、また人の体内で合成する事が出来ないため、日常的に摂取する事が必要です。 毎日栄養バランスの良い食事をとっていればビタミンが不足することはまずありません。しかし、食生活が偏りがちな現代人や食事制限のある人では、ビタミンが不足してしまう場合があります。ビタミンが不足した状態が続くと、食べた物の消化吸収がうまく行かず、疲れやすくなったり、歯や骨の健全な発育成長に支障をきたしたり、夜盲症や脚気など様々な疾患の原因になります。また、食欲がなくなったりうつ病にかかりやすくなったりもします。 ビタミンは、一般的に脂溶性ビタミンと、水溶性ビタミンの2種類に分けられます。 ビタミンB1, B2, B6, B12,
葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸などは水溶性でビタミンB群と呼ばれます。ビタミンCも水溶性ビタミンです。水溶性ビタミンは、体内に備蓄ができないため、一度に大量を摂取するのではなく、一日に数回に分けて食事とともに摂取するのが効果的です。 脂溶性ビタミンには、ビタミンA,
D, E,
Kがあります。脂溶性ビタミンは、わずがではありますが体内にて備蓄ができるため、過剰症に気をつけましょう。 また、約半世紀ぶりに新ビタミンとして認定されたPQQ(ピロロキノリンキノン)は、これからのビタミンです。
- 「ビタミン」の種類
「ビタミン」の種類は多く、現在までに約30種類もが知られています。代表的な「ビタミン」の性質や作用をご紹介しましょう。
ビタミン名 |
性質 |
作用 |
所要量(成人1日) |
ビタミンA |
脂溶性 |
視覚、皮膚粘膜形成、成長促進、細菌感染防止、抗酸化 など |
男 2,000I.U 女 1,800I.U |
ビタミンB1 |
水溶性 熱に弱い |
抗神経炎、成長促進、消化液分泌促進、糖質・核酸代謝 など |
男 1mg 女 0.8mg |
ビタミンB2 |
水溶性 |
成長促進、電子伝達系の酸化還元反応、蛋白質・脂質・糖質代謝 など |
男 1.4mg 女 1.1mg |
ビタミンB6 |
水溶性 |
蛋白質代謝、抗アレルギー 抗神経炎 など |
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ビタミンC |
水溶性 熱に弱い |
コラーゲン生合成、細菌感染防止、毛細血管抵抗性増強、メラニン色素生成抑制、抗酸化 など |
50mg |
ビタミンD |
脂溶性 |
カルシウム・リンの代謝調節 など |
100I.U |
ビタミンE |
脂溶性 |
抗不妊、末梢循環促進、生体膜安定化、血小板粘着・凝集抑制、溶血防止、抗酸化 など |
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ナイアシン |
水溶性 |
電子伝達系の酸化還元反応、脂質・糖質代謝、性ホルモンの合成 など |
男 17mg 女 13mg |
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ミネラル |
ミネラルとは、体の機能の維持や調節に欠かせない微量栄養素です。ビタミンとの違いは、ビタミンが元素からつくられる有機物化合物なのに対し、ミネラルは元素そのものです。 人間の生命活動は細胞が作る数百種類の酵素の活動によるものです。その酵素の働きを助けるのがビタミンで、酵素を構成する要素となっているのがミネラルです。 体重の95%は酸素・炭素・水素・窒素の4元素からできています。残りの5%は、からだに必須の微量元素で栄養学的には、ミネラルまたは無機質と言われています。 ※元素・・・・あらゆるものをつくる基本の単位です。 人に必要なミネラルの種類は16種類と言われています。それらは主要ミネラル・微量ミネラルに分類されます。 主要ミネラルは体内のミネラルの99%を占めてます。 それに対し、微量ミネラルは1%となってます。微量ミネラルには、所要量が100mg以下と少なく、中には1mgに満たないものもあります。
※主要ミネラル・・・体内に比較的多く存在するもの ※微量ミネラル・・・きわめて少ないもの
主要ミネラル |
微量ミネラル |
カルシウム |
鉄 |
リン |
亜鉛 |
カリウム |
銅 |
イオウ |
ヨウ素 |
ナトリウム |
セレン |
塩素 |
マンガン |
マグネシウム |
モリブテン |
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クロム |
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コバルト |
※上記以外にも必須性が指摘されているミネラルは数多くあります |
名称 |
作用 |
カルシウム |
健康な皮膚をつくるのに不可欠、神経系の働きを正常にする |
鉄 |
顔色をよくする、貧血防止 |
銅 |
皮膚の色をよくする |
カリウム |
体内老廃物の除去、抗ストレス、抗アレルギー |
マグネシウム |
神経系の働きを正常にする、抗ストレス |
硫黄 |
健康な皮膚をつくるのに不可欠 |
亜鉛 |
傷の回復をよくする |
ミネラルには、食べ物をエネルギーとして効率よく使うための酵素を活性化する働きや、体のシステムを正常に働かせる作用などがあり、不足すると免疫力が低下し、様々な病気を誘発します。 ミネラルが不足すると酵素を作りだす事ができなくなり、ビタミンの機能も発揮する事が出来なくなってしまいます。様々な病気を誘発すると言われている活性酸素を防ぐ抗酸化作用(酸化から細胞を守る)は、この酵素が持っているのです。 しかし、単体のミネラルだけを大量に摂取すると、体に害を及ぼす場合があります。 例えば、カルシウム不足を解消するためには、マグネシウムも一緒に摂取する必要がありますが、 カルシウム単体を大量に摂取すると、マグネシウムの排泄が促進されてしまい、どんどん少なくなっていきます。マグネシウムが少なくなっていくと、カルシウムやカリウムの吸収が悪くなり逆効果になってしまいます。 さらに、マンガンが不足すると、骨や生殖機能、中枢神経機能が低下し、成長が遅くなり、動脈硬化や糖尿病、リウマチなどを引き起こす可能性が高まります。逆に、マンガンが多すぎた場合、鉄分や銅、ビタミンBやビタミンCの効果を損ないます。 ですから、ミネラルはバランスよく摂取する必要があるのです。
ビタミンとミネラルは、体を作る栄養にはならないのですが、その他の栄養素(タンパク質・炭水化物・脂肪)を、スムーズに働かせる役割を持っています。 ビタミンと同様で、わずかな量で健康を維持するために、大事な働きをしてくれるのがミネラルです。これらはは微量栄養素と呼ばれますが、ビタミンは有機物、ミネラルは無機物です。ミネラルは、体内で合成することができないので、食べ物や水、サプリメントなどで補わないと不足してしまいます。 ビタミンとミネラルは、互いの働きを補い合うために、なくてはならない関係です。どんなにたくさんビタミンを摂取しても、ミネラルがなければ上手く機能できないのです。 たとえば、カルシウムはビタミンDがなければ吸収されませんし、鉄はビタミンCと一緒に摂取することで吸収がよくなります。ビタミンとミネラルは両方を十分に摂取することによって、初めて相乗効果が生まれます。 ▼ビタミンとミネラルの相乗関係の代表例
銅は、ビタミンCを活用するために必要です
鉄は、ビタミンB群のの代謝がスムーズに行われるようにします
鉄は、ビタミンCによって吸収がよくなります
マグネシウムは、ビタミンCの代謝に必要です
マンガンは、ビオチン・ビタミンB1・Cを体内で活用するのに必要な酵素を 活性化させます
リンはニコチン酸の吸収に必要不可欠です
セレニウムは、ビタミンEと相乗作用があるので、一緒に摂ると大きな効果 を示します
硫黄は、ビタミンB群とともに働き、代謝に関与します
ビタミン名 |
必要なミネラル |
ビタミンA |
カルシウム、マグネシウム、リン、セレニウム、亜鉛 |
ビタミンB群 |
コバルト、銅、鉄、マンガン、カリウム、ナトリウム |
ビタミンC |
カルシウム、コバルト、銅、鉄、ナトリウム |
ビタミンD |
カルシウム、銅、マグネシウム、セレニウム、ナトリウム |
ビタミンE |
カルシウム、鉄、マンガン、リン、カリウム、セレニウム、ナトリウム、亜鉛 |
名称 |
作用 |
ビタミンA |
健康な角質層をつくる、免疫力を高める、抗老化 |
ビタミンB1 |
神経系の働きを正常にする、抗ストレス |
ビタミンB2 |
健康な皮膚をつくる、皮脂分泌調節 |
ビタミンB6 |
皮脂分泌調節、抗老化の核酸の正常な合成を促進、抗アレルギー |
ビタミンB12 |
貧血防止、神経系の働きを正常にする |
ビオチン |
健康な皮膚をつくる |
ビタミンC |
コラーゲン合成、メラニン色素生成抑制、免疫力を高める、傷の回復をよくする、抗ストレス、抗老化 |
パントテン酸 |
健康な皮膚をつくる、抗ストレス |
ビタミンE |
抗老化、抗ストレス、傷の回復をよくする、顔色をよくする、ホルモン分泌促進 |
葉酸 |
貧血防止、健康な皮膚をつくる |
ナイアシン |
健康な皮膚をつくる、神経系の働きを正常にする |
「ビタミン」「ミネラル」に関する驚くべき事実! ビタミンには新たな事実が次々と発見されています。こんなこと知っていました?
事実1: |
タバコ1本吸うごとに25〜100mgものビタミンCが破壊される! ビタミンCは美肌をつくるのにとても重要なビタミン(3限目参照)。そのビタミンCはタバコ1本で簡単に破壊されてしまいます。通常、1日に必要とされるビタミンCの量は50mg。所要量を摂取したとしても、タバコ1本吸えばなくなってしまいます。1日に何本もタバコを吸う人はビタミンC欠乏の可能性大。タバコによるビタミンC破壊がどれほど恐ろしいものかお分かりいただけたでしょうか? |
事実2: |
合成ビタミンDが添加されているミルクは、人体からマグネシウムを奪い取る! マグネシウムは循環系、神経系、運動系で大活躍のミネラル。近年、合成製品の怖さが騒がれ始めています。 |
事実3: |
コーヒーやコーラに含まれるカフェインは、体のビタミンB群、C、亜鉛、カリウムなどを奪う! その上カフェインは、DNA複製を妨げるとの報告もあり。 |
事実4: |
アルコールは、体のビタミンB群、ビタミンC、葉酸、亜鉛、マグネシウム、カリウムを激減させる! |
事実5: |
痛み止めや風邪薬の成分であるアスピリンは、ビタミンC排泄を速める! | 所要量分だけ摂取しても、「ビタミン」や「ミネラル」はひょんなことでなくなってしまいます。生活に合わせた「ビタミン」「ミネラル」補給も重要では?
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食物繊維 |
食物繊維とは、人の消化酵素では消化されにくい成分のことをいいます。以前は、身体の構成成分にもエネルギー源にもならない、食物のカスとして扱われてきましたが、最近では、あらゆる生活習慣病と関係が深いことが明らかにされ、栄養学的にその機能が評価されて、健康に必要な成分として注目されています。 食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水には溶けない「不溶性食物繊維」があります。 それぞれの働きにも違いがあり、水溶性の食物繊維は大腸の粘膜の保護をします。 不溶性食物繊維は 便の量を増し、便の硬さを適度にしながら移動し、腸内にビフィズス菌などの良い菌を増やす働きがあります。どちらも便秘の予防と同時に大腸癌予防にも効果的です。 高タンパク・高脂肪に傾きがちな現在の食生活において、不可欠な栄養素です。
しょくもつせんい 【食物繊維】 |
植物の繊維や細胞壁などを構成する多糖類で、ヒトでは消化できないか、消化の困難な物質。セルロース・リグニン・ヘミセルロース・ペクチンなど。動脈硬化・糖尿病・肥満・直腸癌などの防止に効果があるといわれる。食餌性(しよくじせい)繊維。ダイエタリーファイバー。DF
。 |
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水溶性食物繊維 |
ペクチン(水溶性) |
熟した果実・野菜 |
グルコマンナン |
こんにゃく・山芋 |
グアガム |
オーツ麦・豆類 |
アルギン酸 |
昆布・わかめ |
カラギーナン |
紅藻類(のり、寒天など) |
不溶性食物繊維 |
セルロース |
野菜・穀類(ふすま)・豆類 |
ヘミセルロース |
穀類(ふすま)・豆類 |
ペクチン(不溶性) |
未熟な果実・野菜 |
リグニン |
ココア・穀類(ふすま)・豆類 |
キチン(キトサン) |
海老・カニの殻 |
イヌリン |
ごぼう |
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食物繊維は 消化されないので栄養にもエネルギーにもなりませんが、体の中を通過するとき体に良い影響を与えます。
たとえば胃の中では、水分を吸収して約10倍に膨らみ 便のカサを増やし排便を促します。これは、便秘の予防や体内の老廃物の排泄に役立ちます。 体内では 食物繊維を摂ることによって 腸内細菌を増やし 大腸菌などの悪い菌を減らして環境を良くし、発ガン物質の排泄を促進することで大腸癌の予防に役立っています。
ブドウ糖の吸収を遅らせるため、食後の急速な血糖の上昇を防ぐ。
胆汁酸やコレステロールの吸収を低下させる。 ゲル状になる。
→ゲルの中に糖分を包み込む。
腸内細菌層をよくする。 吸水力が強い。
→便の量を増やし、軟らかくする。
発癌性物質など腸内の有害物質の排出を促進する。
ナトリウムを体外へ排出する。
噛む回数が増え、唾液の分泌量を増して満腹感を得やすくする。 →消化管の働きをよくする。
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植物栄養素 |
ファイトニュートリエントは、たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維に次ぐ"第七の栄養素"とも言われ、人の健康にとって重要な役割を果たしています。ファイトニュートリエントの「ファイト」は、ギリシャ語で「phyto=植物」の意味で、ニュートリエントとは、英語で「nutrient=栄養素」と言う意味です。 別名「ファイトケミカル」とも呼ばれます。
ファイトニュートリエントは、人体に様々な効用をもたらしてくれます。
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現在、植物栄養素については未解明な事もありますが、多くのこのような植物配合物は、植物特有の利点を持っている事が知られています。 |
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ルチンカロチノイド |
黄斑変性の防止や治療など |
濃緑色素の葉菜 |
ロイコアントシアニジン |
最も効果的な抗酸化物質 |
葡萄の種 |
リコピン |
ガンの治療 |
トマトのエキス |
アリルサルファイド |
コレステロールや腸、胃に働きかける |
ニンニク・玉ねぎ・ネギ |
カプサイシン |
免疫の向上や脂肪燃焼を促進 |
チリペッパー |
リモネン |
香りとして神経をリラックスさせる |
柑橘系の果物 |
カロチン |
免疫系に働きかける |
果物や野菜など |
イソフラボン |
骨粗鬆症の予防に役立つ |
大豆 |
アントシアニン |
視力の回復など |
ブルーベリー |
ポリフェノール |
活性酸素から身を守り、心臓や循環器系に働きかける |
緑茶や紅茶 | | ファイトニュートリエントは、フリーラジカル(細胞を傷める有害分子)を中和する抗酸化物質として,身体の細胞や組織などが正常に機能するように働きかけます。これらの成分はガンや心臓病などの予防にも効果があると言われています。
私たちは、呼吸する際に微量ながら酸素の一部が体内で活性酸素※に変化します。呼吸以外にも、活性酸素は、紫外線や環境汚染、体内に入り込んだ化学物質などによっても活性酸素は生み出されます。
※活性酸素・・・他の物質と反応しやすく、すべてを酸化させようとする性質。
この性質にはマイナス面だけでなく、体内へ侵入してくる病原菌などを排除してくれるプラスの働きも持っています。しかし、過剰な活性酸素は、体内の脂質と反応し、コレステロールや細胞組織を酸化させてしまいます。この過剰な活性酸素の働きを抑えることを抗酸化作用※と言います。
※抗酸化作用・・身体の組織を酸化から守る働きのことで、老化の防止効果と言うことです。
植物には、紫外線や害虫の毒などから身を守る防御システムがあり、その化学物質は、人の身体でも同様に作用するということが、最近の研究により分かってきています。最新の科学技術で、質や構造を変えずファイトニュートリエントを植物から抽出する事が可能になりました。ファイトニュートリエントは酵素を活性化して、酸化防止の機能を発揮する事によって、ビタミンとミネラルの有効性を高めることが研究により証明されました。ファイトニュートリエントの研究は、まだ始まったばかりなので、未解明な事も多数あります。今後の研究によって、新しい植物栄養素が更に見つかっていくでしょう。 |
コエンザイムキュ −テン |
コエンザイムキューテン、通称、CoQ10。1957年にアメリカのクレーン博士が初めて発見しました。60年代、中でこの新しい物質の研究が行われ、その素晴らしい働きが明らかになってきたのです。
人間の身体は60兆もの細胞が集まって、できています。コエンザイムキューテンは、その60兆ある細胞の全てにもともと存在する物質です。
コエンザイムキューテンが多く含まれるのは細胞の中のミトコンドリアと言われる部分そのミトコンドリアでエネルギーの源になるATPという物質を作っている。ATPはコエンザイムQ10がないとうまく作れない。
そのATPは「ADP」というものと。「P」というものが、くっついて生産されます。そうして生産されたATPは分裂します。実はこの分裂、私たち人間の身体の全ての細胞で常に行われいます。その分裂がエネルギーとなって、人間は呼吸をしたり臓器を動かしたりしているんです。 エネルギーは肌の新陳代謝を行うためにも使われます。 つまり、人間の活動全てがATPの作るエネルギーで行われているのです。 このATPを作るのにコエンザイムキューテンが必要なのです。
コエンザイムキューテンはATPを作るときに必要な電子を、工場まで運んでいるのです。
実はその電子がADPとPをくっつける役割を果たしはじめてエネルギーの元を作ることができるのです。
このATPの生産に必要な電子は酵素と言われる発電所のような所で作られ、その電子を工場まで運べるのはコエンザイムキューテンだけ。
逆に考えると、このコエンザイムキューテンがなければATPは作られず、エネルギーもなくなってしまうんです。
コエンザイムキューテンは、人間の生命活動にとって、必要不可欠な成分なのです。ところが
なんと、この大切なコエンザイムキューテンが、多くの臓器で20代をピークに年をとればとるほど減ってしまうというのです。
コエンザイムキューテンが減るということは、ATPの生産量も減るということ。そうすると当然、60兆もあるそれぞれの細胞でエネルギー生産量が減ってしまいます。すると、細胞の力がなくりなり、いろいろな臓器の働きも衰えてきます。そうなると身体全体の体力も低下。
実はこれが、老化現象に大きく関わっているのではないかと医学会でも注目を、集めているのです。
減っていくコエンザイムキューテンを、なんとか補えないかと、70年代に研究が行われました。 |
『コエンザイムキューテンは、心臓病の特効薬として研究が始まった。』 |
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大事な臓器「心臓」に最も多く含まれるコエンザイムキューテンですが、80代になると、ピーク時の半分以下まで減ってしまうのです。 |
そうコエンザイムキューテンが世界で注目される秘密がここにあったのです。 |
コエンザイムキューテンは人間のすべての細胞に存在し。年をとると減っていきます。心臓だけでなく他の臓器でも同じように減ってしまい身体に支障をきたします。 |
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まずコエンザイムキューテンを補なったことで、衰えていた心臓の細胞が活発になり機能が回復したと考えられます。 |
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さらに補い続けたことで、身体中のいろいろな臓器にコエンザイムキューテンが補給され、全身の細胞が活発化。衰えていた臓器や筋肉が回復したと考えられます。 |
そう、減ってしまったコエンザイムキューテンを補うと、体中の細胞が活性化し、衰えていた臓器が回復。すると、昔の身体に戻っていく、つまり若返るということなんです。 |
実は、そんなコエンザイムキューテンにいち早く注目したのは、スポーツ界。 |
コエンザイムキューテンを補うと、ATPが効率よく作られます。エネルギーが増えれば当然、細胞分裂が活発化して筋肉などの肉体づくりに役立ちます。さらにエネルギーは身体を動かすパワーにもなります。 |
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L−カルニチン |
L−カルニチンは、アミノ酸の一種。体内に存在するアミノ酸誘導体です。二つのアミノ酸、リジンと メチオニンという必須アミノ酸が、肝臓や腎臓で合成されたものが、L−カルニチンです。 脂肪は、ミトコンドリアで燃焼されるのですが脂肪酸がミトコンドリアまで移動するのを手助けをしてくれるのがL−カロニチンなのです。 つまりL−カロニチンは、ブドウ糖や遊離脂肪酸などの脂肪酸を、ミトコンドリアに連れていく重要な役割を担う成分なのです。 L−カルニチンは、肉などから摂取することができますが、年齢を重ねると、合成される量が徐々に減少していきます。 このことが原因で、筋肉は徐々に落ち、脂肪が体に蓄積されてしまうわけです。 その為サプリメントでの補給が望まれるわけです。L−カルニチンは、海外では心臓疾患、運動能力改善 などに使われていますが、日本では主としてダイエット用健康食品として一躍人気を集めました。 カルニチンはブドウ糖や遊離脂肪酸を筋肉で使うために非常に重要な役割を持っているのです ダイエットだけでなく、筋肉質な体をつくるアスリートにも愛用されています。 |
α リポ酸 |
αリポ酸(アルファリポ酸)は正式名をチオクト酸と言います。 αリポ酸はCoQ10と同じ場所にあり、欧米では30年以上前から実際に使用されている補酵素の一種。 1950年代から研究が進む栄養素でクエン酸サイクルの中心的な栄養素で、ミトコンドリアの機能を高め 、αリポ酸の特徴である、炭水化物(糖)からエネルギーを作り出す補酵素として絶対に必要です。 アルファリポ酸(αリポ酸)の注目される働きは、なんと酸化したビタミンEやビタミンCを再生して何度 も使えるようにするため高い抗酸化効果が期待できるという、ほかに並ぶものがないほどの強力なアンチエイジング(老化防止)効果。 ガンや様々な生活習慣病の原因となる活性酸素を除去する抗酸化力はなんとビタミンC、ビタミンEの400倍もあります。 そしてもう1つが、糖(ブドウ糖)のエネルギー変換効率を上げ、リバウンドのしづらい身体を作る体質改善を狙った効率的なダイエット効果です。 |
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